コロナの影響で一般企業におけるテレワーク(自宅勤務)での働き方が進み、様々な仕事でオンライン化の流れが来ています。
三密に該当する店舗やサービスは営業自粛が求められています。仮に政府からの自粛要請が無くともお客さんの減少による影響が大きいのが飲食店。キャバクラやガールズバーは当然通常通りの営業は出来ません。
そこで、なんとキャバクラ・ガールズバーもオンラインサービスが始まっています。上手くいけばお店で稼げないキャストさん達の稼ぎ口となります。
で、オンラインキャバクラやオンラインガールズバーみたいなサービスはうまく行くの?お客さんくるの?ってところを少し考えてみたい。
ちょっと考えて頭に思い浮かんだ懸念は「お店のお客さんとオンラインサービスのお客さんは客層が別」ということ。
オンラインキャバクラのお客さんになり得るのは以下3パターンだと思います。
①普段お店に飲みに行く人
②チャットレディやライブチャットを利用する人
③上2つに該当しない潜在顧客
結論としては、オンラインキャバが成功するかどうかは③の客層を取り込めるかどうかな気がします。
キャバクラに通う人はオンラインキャバは利用しない
まずは、普段キャバクラやガールズバーに通うひと。この人達はオンラインキャバクラは利用しないと思います。客層が別。
直接女性と会って飲んだり、セクハラしたり、アフター誘ってワンチャン狙ったりするのが楽しいからお金を使っている人。
こういう人たちにとってはモニター越しで女の子とビデオ通話しても全然楽しくないと思います。画面越しで話して何が楽しいの?って感じ。
また、店に通う人は女の子そのものだけでなく「店に行くから楽しい」タイプもいます。
どこの店にするか探したり、馴染みの店でスタッフさんや常連さんと話したりというシチュエーションありきの飲み方。
映画館で映画見るのとネトフリで映画見るのは別てきな。
オンラインキャバクラでは普段キャバクラに行く楽しみ方と全然違うため、普段キャバ通いしてる人がオンラインキャバクラの客になるケースは少ないと思われます。
チャットレディの利用者もオンラインキャバは使わない
オンラインキャバクラ、オンラインガールズバーのサービスを見て誰しも思うのが「チャットレディじゃん」です。女の子とビデオ通話するというサービスとしては似てますよね。対複数ならライブ配信サービス。
じゃあ普段チャットレディを利用している人がオンラインキャバクラのお客さんになるか?たぶんならないと思います。
理由は2つ。
1つ目の理由は、サービスに求めてる内容が異なるから。
チャットレディに求められる(利用者が期待している)サービスは素人感とエロだと思います。素人(っぽい)女の子をいじって遊んだり、エロを要求したり(見れるかどうかは別)して遊ぶのが楽しい。
だからチャットレディの利用者ってそもそもキャバ嬢みたいな人種は苦手だと思うんですよね(イメージ)。プロ相手だとあしらわれて終わりじゃないすか。
直接女の子にセクハラ出来るタイプの人間はキャバクラやスナック行くでしょう。それが出来ないタイプなのでオンラインで素人感のある子にエロを要求して遊んでる。そういう人間がキャバ嬢を相手に、しかもエロなしのサービスは利用するとは思えません。
理由の2つ目はキャバ嬢がオンラインサービスに慣れてないから。
隣に座って会話するのと、ビデオ通話越しにお客さんを楽しませるのは技術が別。直接対面でお客さんを楽しませてきた経験がそのまま使えるわけじゃない。
オンラインでは細かい仕草とか、ボディタッチとかが封じられるわけで。
リアルキャバクラだと、困ったら他の女の子に降ったり、ボーイ呼んだり、会話から逃げるためにカラオケ勧めたり、とりあえず手持ち無沙汰の回避に酒を作り直したり、なんか適当にゲームしみたりみたいなことができますが、そういった誤魔化しがオンラインだと全部封じられる。
より「会話」で楽しませられるかどうかの比重が増える。で、残念ながらキャバ嬢ってそんなに会話が上手い人なんていません。
潜在顧客を掘り起こせるか
リアルキャバクラのお客さんも、オンラインキャバクラのようなチャットレディ利用者も「オンラインキャバクラ」のお客さんにはならない。だとしたら今までいずれのサービスも利用してなかった人の中からお客さんが出てくることを期待するしかない。
・キャバクラは行かないけどオンラインキャバクラなら使ってみたい
・チャットレディみたいなエロ目的じゃなくオンラインキャバクラで酒飲みたい
そんな人たちが出てくるかどうか。
幸い、「自宅勤務で暇」「人と会話出来なくてストレス溜まる」みたいな人は大勢います。そのような人たちに一度使ってみてもらって、その後継続してもらえるかどうかですよね。
住むところも別で今後会うこともないし、キャバクラみたいに疑似恋愛出来るわけでもない、エロもないサービスでどう継続してもらえるか。
ライバルは動画サービスでしょう。
月500〜1000円払って映画・アニメを見ながら酒飲むか、1時間数千円払ってキャバ嬢とビデオ通話しながら酒飲むのか。
オンラインキャバクラの動向を見守りたい
どすべりするかもしれないし、めちゃくちゃ流行るかもしれないしわかりません。
もしうまく行ったら、将来的にリアルのお店ともコラボできるし、チャットレディサービスとも繋げられますよね。
そのうち利用した人の口コミも出てくるでしょうから注目しておきたいです。
当記事は2020年4月にnoteへ投稿した記事を移動したものです。