そもそもガールズバーって何なの?という初心者に向けての記事です。
法律などのルールの違いや、実態はどうなっているかなどについてまとめています。
- ガールズバーはカウンター越しの接客
- キャバクラはテーブルで隣について接客
- スナックはテーブルで年齢層高め
確かに間違いではありませんが、それはあくまでも見かけ上の違いです。
実際のところ20代前半がメインのスナックもあれば、カウンターで接客するスナックもあります。
接客のスタイルがなぜカウンターかテーブルというように異なっているのか?という理由や、それによって具体的に働き方がどう代わってくるのかまでまとめます。
根本的にルールが異なる部分もありますが、実際のお店を見た時にルールが実態としてどう現れるかはまた別の話。
正直、自分の目で何店舗かずつ見に行くのが1番早く違いを実感できます。
文章で表現するのはなかなか難しいのですが頑張ってなるべくわかりやすく説明してみます。
「スナックやキャバクラとの違いがわからない」といったよくある疑問にも答えていますので、参考にしてください。
ガールズバーとは? 答え:業態は定義されていない
よく「隣に座って接客するのがキャバクラで、カウンター越しがガールズバー」という認識の方が多いですが、厳密には違います。
結果的にそうなっているだけで「カウンター越しに接客するのがガールズバー」と決まっているわけではありません。
結論から言うと、ガールズバーとはこういう業種ですという定義は存在しません。
実のところ、ガールズバーに限らず、キャバクラ・スナック・ラウンジなどの業態は「こういうものです」という定義はありません。
それぞれが「キャバクラ」「スナック」などと自称しているだけに過ぎません。
よくよく考えてみればわかると思いますが、居酒屋と小料理屋とダイニングバーの違いって何なの?というのと同じですね。
それぞれが店のジャンルを自称しているに過ぎませんが、それぞれの呼び名において似たようなコンセプトのお店が多いため、お客さん側も店側も「このジャンルはこういうもの」とう共通認識が出来上がってるだけなのです。
これを踏まえた上で、ではガールズバーはどのようなものだと認識すればよいのかを次から説明します。
存在するのは風営法の違い
では、なぜガールズバーと呼ばれる店が存在するのか?どういう店がガールズバーと呼ばれているのか?について説明します。
ガールズバーとう定義は存在しないと書きました。
しかし、定義(ルール)が無いからと言ってどんな形で営業してもいいわけではありません。
ここでガールズバーの営業形態に関連するルールとして風営法があります。
夜お酒が飲める系のお店は以下のどちらかの営業許可を取っています。
- 風俗営業1号許可
- 深夜酒類提供飲食店
それぞれを先に簡単に説明します。
参考 e-gov 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行令
風俗営業1号許可とは
キャバレー、料亭、待合茶屋、料理店等(和風)、バー、クラブ等(洋風)
定義
キャバレー、待合、料理店、カフェーその他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食させる営業
定義されているのはこれだけです。意味わかりませんね。
行政のお役所仕事なのでこんなもんです。
通常キャバクラはこの1号許可を取得しているはずです。
深夜酒類提供飲食店とは
カウンターバー、スナック、居酒屋等
定義
バー、酒場等、深夜(午前0時から午前6時)において、設備を設けて客に酒類を提供して営む飲食店営業(営業の常態として、通常主食と認められる食事を提供して営むものを除く。 )
ガールズバーはこちらで営業しているのが通常です。
もっと詳しく知りたい人は警視庁 保安課 風俗営業係に電話して聞いてみてください。
では風営法で何が違うのか説明します。
「接待行為が出来るかどうか」と「営業時間の違い」
ガールズバーとキャバクラの違い(風営法の違い)で大きく影響するのが、接待行為と営業時間です。
接待行為 | 営業時間 | |
ガールズバー (深夜酒類提供飲食店) |
不可 | 24時間いつでも可 |
キャバクラ (1号営業) |
可 | 日の出から深夜0時まで (地域によって1時まで) |
これが、ガールズバーがだいたい朝まで営業できている理由ですね。
ガールズバーの定義は?という質問に対して、明確に定義されているのはこれだけです。
キャバクラと違って、朝まで(24時間)営業できるけど接待行為はしてはいけないのがガールズバーです。
朝〜昼に営業しているガールズバーもあります。
接待行為とは タイトルボックス
では接待行為とは何なのか?
この定義がとても微妙なので、解釈の仕方によって若干差がでてしまいます。
興味ある人は風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等の解釈運用基準について(PDF)をどうぞ。
要は、お酒は提供するけど接待行為はしないのがガールズバーです。
つまり、法的に言えば普通のBAR(バー)と同じと言ってもいいです。
で、たまたま女性のバーテンダーさんがたくさんいて、お酒を作ってもらう流れで会話も多少するよねーという”てい”です。
ガールズバーでは接待行為はしていないということになっています。
これがキャバクラのように隣に座ってお酌したりすると完全に接待行為にあたってしまうので、風営法的にアウトです。
ガールズバーではタバコに火をつけてもらえないのも接待行為が出来ないからです。
カラオケも、店によっては女の子と一緒に歌うのを禁止しているところもあります。
お客さんだけ、女の子だけで歌うのはOKなど。
これも接待行為の線引きが微妙なので、店主がどう判断するかで微妙に変わってしまいます。
地域によって警察の目が厳しいところと緩めのところもありますので。
いろいろ書きましたが、接待行為というキーワードが存在することだけ知っていれば問題ありません。
結局ガールズバーってどんな店なの?
法律の細かい話は無しにして、一般的な認識やざっくりした概念の話でまとめます。
法的には普通のBARと同じ認識
キャバクラと違って、朝まで営業していてお酒が楽しめます。
チャージ料金やドリンク代、メニューの内容はお店それぞれ。
特に定義されてませんので、お店しだいです。
女の子(女性バーテンダーさんのてい)とお話しても良い
通常のBARより何故か女の子のスタッフさんが多いので、お酒を作ってもらいながら接待行為に当たらない範囲で会話して楽しんでも良いです。
普通のBARにいってもバーテンダーさんと多少会話しますよね。
注文以外話してはいけないというルールはありませんから。
これらの条件をまとめると・・
「カウンター越しに女の子と話をしながらお酒が飲める店」になります。
もちろん法律の範囲内であれば、なんでもいいので、カウンター越しではない店もあります。
バーにあるようなスタンドテーブルだったり。
ただ、接待行為に違反は出来ませんので、例えばボックス席があったとしても隣に座ることは出来ません。
ガールズバーと言っても店による
ということで「ガールズバーという定義は無い」という話でした。
本当に、店によって様々です。
男性スタッフも混ざっているガールズバーっぽいバーもあります。
そもそも女の子のスタッフしかおらず、システムも一般的な認識のガールズバーなのにガールズバーとは名乗っていない店もあります。
ですので、どんな店か?という質問に明確に回答が出来ません。
しかし、逆に言えば様々な店の中から、自分にあった店を選んだり、そのときの気分で店を使い分けたりできるのがガールズバーのいいところだと思っています。
キャバクラと比較すると料金的にもさほど高額ではないので、いくつか店を見てみるのをおすすめします。
個人的には「普通のバー感覚で飲みに行くけど、たまたま女の子がたくさんいて楽しい店」くらいの遊び方がいいと思いますね。
で、女の子の飲み代も持つ分、1人でバー行くよりは多少お金かかって当然だよねと。
キャバクラみたいな接客を求めるとちょっと違うので、その点は注意。
ガールズバーとキャバクラ・スナックとの違いの大枠
ガールズバーとキャバクラ・スナックの違いについて
まず、大まかな違いを理解した方がわかりやすいと思います。
これを踏まえたうえで、具体的な違い・細かい話を後半で。
法律・営業許可の違い
ガールズバーとスナックが確実に違ってくるのは法律面です。
わかりやすいようにざっくりした違いを表にします。
ガールズバー・キャバクラ・スナックの違い | |
---|---|
営業許可 | |
ガールズバー | 深夜酒類提供飲食店 |
キャバクラ | 1号営業 |
スナック | 1号営業 |
接待行為 | |
ガールズバー | NG |
キャバクラ | OK |
スナック | OK |
営業時間 | |
ガールズバー | 朝まで可 |
キャバクラ | 0時(1時)まで |
スナック | 0時(1時)まで |
法律的な話や営業許可の名前は知らなくていいのですが、ざっくりしたルールはこのようになります。
- ガールズバー
接待行為は禁止だけど、朝まで営業できる - キャバクラ
接待行為ができるけど、営業は0時まで - スナック
接待行為ができるけど、営業は0時まで
キャバクラ・スナックのように接待行為をOKとする営業許可を取得するためには、代わりに0時(状況によっては1時)までしか営業できないという制限がかかります。
ガールズバーはカウンター越しで接客をするというイメージもこのルールの制限からくるものです。
何が接待行為にあたるかは日本の適当な法律のせいであいまいなのですが、「とりあえずカウンター越しなら違法にはならないでしょう」という解釈がなされて、実態として「ガールズバー=カウンター」のようになっています。
ですので、キャバ・スナックは接待行為が出来る営業許可をとっているので、接客はテーブルでもカウンターでもなんでもいいわけです。実態としてはほぼテーブルでの接客となりますが。
ざっくりした大元の基準はこのようになっています。
後半でまた細かいところを書いていますが、この法的な基準が関わってそれをどう解釈しているかによります。
店・従業員・客の立ち位置の違い
法律的なルールとは別に、店のコンセプトで実態的な働き方が変わってきます。
女の子やお店の立ち位置という視点で見ると、スナックとガールズバーは似ていて、キャバクラと全く別になります。
- 法律
→スナックとキャバクラが同じ - 働き方
→スナックとガールズバーが似てる
この辺は明確にルールとして明記していないところなので、女の子もお客さん側もあまり理解していない人が多いです。
キャバクラはあくまでも個人でお客さんを接待しており、そのための場を提供したりサポートをするのがお店という立ち位置です。
対して、お店と女の子が並列にいて、そのお店にお客さんが遊びに行くのがスナックやガールズバーです。
- キャバクラ
→女の子ありき - スナック・ガールズバー
→お店主体
お客さん側からするとお気に入りの女の子 会いに行くのがキャバクラであって、その女の子がいたら別にどこのキャバクラだろうが関係ないわけです。
ですので、もし人気の女の子が店を移転したら、そのままお客さんも移転先の店に飲みに行くことはよくあります。
スナック・ガールズバーはもちろん女の子もいますが、それも含めてお客さんは「店に飲みに行く」という感覚です。
その上で、お気に入りの女の子もいるよねというスタンスです。
もちろん例外は多々ありますが、大元の思想はこんな感じです。
ガールズバー・キャバクラ・スナックの細かい違い
法律などの大枠を理解した上で、現実的にこんな感じで運営されているというニュアンスが伝わればと思います。
接客がカウンター越しかテーブルで横につくか
律の「接待行為」が関わるかどうか。
ガールズバーは基本的に接待行為はしていないという”てい”でカウンター越しでの接客としている店がほとんどです。
ただ、一部ボックス席のようなものを用意している店もあります。
問題はお役所が接待行為をしているかどうかをどう判断するかなので、本来はカウンターとかボックスとかはどうでもいいわけです。
しかしあからさまにボックス席でスナックやキャバクラのように隣に座っているのを見られたら、接待行為をしていないとは言い逃れできません。
ですので、ボックス席があったとしてもお客さんの隣には座っていけないなどとルールを設けています。
「接待行為」というのが解釈しだいなので、店のオーナー・店長がどこまで許容しているかでその店の運営方法が変わってきます。
これを踏まえて、基本的にはガールズバーはカウンター越しの接客になるということ。
キャバクラ・スナックは接待行為OKなので、ボックス席に座ろうがカウンターにしようが法律的には自由。
もちろん、お客さんとしてはボックス席に一緒に座って欲しい人が多いので、実態としてはほとんどテーブル・ボックス席が設けられており、隣や正面に座っての接客となっています。
ただし、スナックの場合はキャバクラのように多くの従業員・女の子を確保しているわけではありませんので女性の人数が足りなくなることも大いにあります。
そういった場合は、お客さんにカウンターに座ってもらって1人で複数のお客さんを相手出来た方がいいのでケース・バイ・ケース。
普通のBARのバーテンさんが、1人で3組くらいのお客さんを相手するのと同じです。
一般的に、ガールズバーはカウンターで、キャバクラは隣に座ると言われますが実態的にそうなっているのはこういうことです。
カラオケの有無・システム
ガールズバー・キャバクラ・スナックのカラオケ | |
---|---|
カラオケ設備の有無 | |
ガールズバー | 店による |
キャバクラ | 少なめ |
スナック | ほぼ有る |
カラオケ料金 | |
ガールズバー | 無料or200円/1曲 |
キャバクラ | 無料or200円/1曲 |
スナック | 無料or200円/1曲 |
一緒に歌えるか | |
ガールズバー | 店による |
キャバクラ | OK |
スナック | OK |
カラオケの設置は店の運営方針しだいなのですが、キャバクラは一部の店をのぞいてカラオケを設置していない店が多い。
キャバクは店内自体は一個の空間でありますが、席毎にお客さんや女の子のやり取りが区切られています。
- ガールズバー
→ガールズバーという空間にいろんな人が遊びにきている - キャバ
→それぞれのテーブルが主役で、その集合体がキャバクラ
キャバ嬢とお客さんの個人的なやり取りがメインなので、他のテーブルに影響を与えてしまうカラオケは基本的には避けられます。
飲み屋であっても居酒屋にはカラオケが無いのと一緒です。あっても個室だけです。
スナックはまぁ、ほぼほぼカラオケを設置しているでしょう。
料金に関しては無料としている(セット料金に含めている)ところか、1曲200円とるところかにわかれます。これはガールズバー・スナック関係なくそれぞれの店のやり方しだい。
1000円で5曲分のチケット買えみたいなところがたまにありますが、ちょっと客としては面倒ですね。
で、問題は女の子が歌っていいかどうかです。
キャバクラ・スナックはこの辺は問題ありません。
ガールズバーにおいてはカラオケが法律の「接待行為の禁止」にかかってくるかどうか。これはオーナーの判断や地域性によります。
- 女の子には歌わせない
- 歌ってもいいけど、お客さんと一緒に歌うのはNG
- 普通に一緒にカラオケを楽しんでいい
店によってこの3パターンにわかれます。
女の子がカラオケをしてしまうと接待行為にあたってしまうと考えるオーナーや、風営法が厳し目の地域であれば女の子のカラオケを禁止しています。
女の子が歌うのはOKだけど、お客さんと一緒に歌っちゃうと接待行為になるからNGという判断の店もあります。
これは店それぞれですので、そのお店が決めたルールに従いましょう。
カラオケ苦手って人はキャバクラの方がいいかも。
逆にカラオケがあれば話が苦手な人や、話がつづかないお客さんの時にカラオケに逃げるというテクが使えますけど。
料金システム
- ガールズバーは1ドリンク制や飲み放題
- キャバクラはセット料金+飲んだ分
- スナックはボトル制
こういうイメージが多いですが、厳密には正しくない。
飲み屋の料金システムは大きく3パターン
- 1ドリンク制
セット料金+1杯いくら - 飲み放題
セット料金で飲み放題 - ボトルキープ
ボトル用セット料金+ボトル代
このどれを使うかは店それぞれですので、ガールズバーかスナックかキャバクラかは関係ありません。
働く側としてはどのシステムでもあまり気にすることがないかと思います。
どういう飲み方になるかはお客さんしだい。
女性(従業員)が飲むドリンクや飲み方
ガールズバーとキャバの差
ガールズバーとキャバクラいずれにしても、セット料金と別にドリンクをもらって飲むことになります。
飲み方や酒量は、店でなくその時についたお客さんによる差が大きいです。
総合的に見るとガールズバーの方が飲む量は増えるかなと思います。
理由は2つ。
- ガールズバーの方が営業時間が長いし深い
- キャバクラはごまかしが効く
ガールズバーの方が朝まで営業しているので、単純に長時間飲むことになりがち。
そして、時間帯が深くまでやっているので、たとえばキャバクラの閉店時間が過ぎて、それでもまだ飲みたいと思うような酔っぱらいや酒豪のお客さんが流れてきます。
で、キャバクラってドリンクをボーイさんにオーダーして持ってきてもらうシステムです。
なので、ウーロンハイってオーダーしたふりして普通のウーロン茶を持ってきてもらうようなことをみんなやってます。
ガールズバーはカウンター越しなのでお酒何作ってるのか見えるので、そういうセコイことは出来ません。そもそも、そんなことしないお酒好きがガールズバーに多い印象。
あと、以外とキャバクラってドリンク飲ませて貰えないんですよね。
たまたま太っ腹なお客さんか、自分の指名客ぐらいです。
案内所から初回料金で流れてくるようなお客さんだと女の子に積極的に飲ませることはないですし。
日常的に飲むのがガールズバーで、飲むときだけガッツリ飲むのがキャバクラって感じです。
ガールズバーとスナックの差
スナックではお客さんのボトルを飲むという傾向が多いとは思います。
お客さんとしては、ボトルを入れるのに料金はかかりますが、そのボトルのお酒を飲ませる分には追加料金はかかりません。ですので、スナックとしてはお客さんが了承すれば同じボトルからお酒を飲むケースが多い。
それと別にお酒飲たのむと、更に追加料金を請求することになるので。
だから、お客さんとしては女の子も一緒に飲める種類のボトルを入れたりしますね。
僕みたいなアホは自分用と女の子用とボトル入れてたりしましたけど。僕は芋焼酎が好きなんですが、芋飲めない女の子用に麦焼酎入れたりです。
スナックよりは少ないですが、ガールズバーでもボトルを入れておける店もあります。
ただ、ガールズバーでは基本的にお客さんのボトルを飲むことはしません。
ボトルを入れてようが、それとは別に自分の飲む分を一杯いくらで入れてもらうのが通常。
スナックで働くのであれば、できるだけお客さんが入れたお酒を一緒に飲めるように、飲めるお酒の種類が多い方が有利に働きます。
給料・時給
最低時給で見ても、ドリンクバックなどの金額をみてもキャバクラの方が稼げます。
ちゃんと働けはキャバクラの方が時給が高いですし、歩合の種類や金額も大きいので稼げます。
ただし、基本時給が高い分、指名や売上に関してノルマが課せられると思えばいいです。
がっつり頑張りたいならキャバクラ、比較的気楽に働きたいならガールズバー。
スナックでは店によっても地域性もあるので、一概にどちらが稼ぎが良いかははっきり言いづらいです。
例えば、スナックの方が時給が高かったとしても、ガールズバーの方が朝まで営業なので長時間働ける分、月の総額は高くなるかもしれません。
また、こういう店は時給だけでなくお客さんにお金使ってもらった分のバック(歩合)があります。
それを考慮すると、時給だけで決めるのはナンセンスかなと感じます。
できれば自分に向いていて、ストレスなく働ける方を選んだ方が、結果的にお客さんもついて稼ぎが増えると僕は考えます。
とは言っても、スナックとガールズバーに違いだけでなく、どのスナックか・どのガールズバーかの店ごとの差も大きいです。
先入観やイメージだけで決めずに、実際に体験入店とか1ヶ月だけ働いてみるとかして自分に合った店を探るのがおすすめです。
お客さんとの会話内容など
夜職をしたことが無い人がよく心配するのが「お客さんと何話たらいいの?」ということ。
一般的には以下
- ガールズバー
→女性バーテンダーとして接客 - キャバクラ
→接待
もちろん、例外もありますしそのお客さんとの関係性によって違いもありますが。
よく、スナックの方がお客さんの年齢層が高いみたいな話を聞きますがそんなこともありません。
実際に僕は20歳くらいからスナックに通ってママとおしゃべりしてましたし。
確かに、全国の店を調査して平均値を算出したら、ガールズバーよりスナックのお客さんの方が平均年齢は高くなるかもしれません。
ただ、そんなの地域と店でひっくり返ります。
僕は40〜60代くらいの人と一緒にガールズバーで飲んだりもよくします。
スナックかガールズバーかより、どこの地域のどの店かの違いの方が大きいので、実際に飲みに行く地域・働く店がわからないとなんとも言えません。
だから、ガールズバーだから・スナックだから「こういうお客さんに対応できる会話が必要」だとか考えるのは無駄だと思います。
同じ店でも、今と一ヶ月後じゃ客層が変わっている可能性も十分にあります。
客側もいろいろ飲み歩いていろんな女の子がいることをわかっているので心配しなくて大丈夫です。
スナックで年齢層高めのお客さんが来ても、別に小難しい話は求めてないです。若いこと話が合わないのはお客さん側も自覚しているので(笑)
飲み慣れているお客さんなら、新人さんがついたら、新人さんということを踏まえての飲み方をしてくれます。
店側としても、新人だからベテランと一緒にお客さんにつけるとか、新人さんでもよくしてくれるお客さんにつけるとか考えて回すので心配無用です。
客のおっさんからのセクハラレベル
カウンターかボックス席かの違いもあるのですが、店内の状況による差があります。
ガールズバーやスナックは店全体が一つの空間となっているため、他の客や女の子からの目がありなかなか変なことはしずらいです。
キャバクラはその卓ごとの空間が出来上がっていてお客さんとマンツーマンでいるような空気感となります。
そのため、キャバクラの方がセクハラおやじが暴走しやすいです。
法律や店のルールとしては当然お触り禁止なのですが、未だに会社などでセクハラをする人は一定数います。
そういう人がキャバクラのような場所に来てセクハラしないわけがないですよね。チャレンジャーな人だとガールズバーでもカウンター越しになんとか触ろうとしますし。
ですので、キャバクラで働くとしたらその辺をある程度は我慢したり、うまく自衛するためのテクニックなども必要になります。
店のボーイや黒服もいちいち仲裁に入るわけにもいきませんし、どこまで許容するかは店しだい。
外から見てても女の子が許容しているのか、ガチで嫌がっているのかわかりませんしね。
あんまり守ってもらえると期待しない方がいいかも。
キャバクラで働くならオッサンをうまくあしらう術を持ちましょう。
同伴やアフターについて
お客さんとの付き合い方ですね。
この辺は正直、女の子の自由意志に任されています。
いずれもキャバクラのように同伴のノルマも基本的にありませんし、売上や指名を取るためにしたくない同伴をしなければならないことはありません。
ただ、どちらかというとガールズバーの方がより同伴の強制は少ない。少ないというか、お客さんとのプライベートは店側は干渉しないスタンスが多いです。
ここはあくまでも、キャバクラのような接待業というよりは、普通のBARや飲食店の従業員と同じ。従業員がプライベートでお客さんとどうしようが店側は口を挟むことは出来ません。
キャバクラは同伴やアフターも仕事のうち。
仕事外の時間でしっかりお客さんを捕まえておくことで、仕事中の高い時給が保証されているようなものです。
同伴出来れば、同伴料・指名料・ドリンクバックといろいろつくので稼ぎは大きくなります。
むしろトップのキャバ嬢であれば逆に同伴しない日はありません。お金持ちのおじさま方からの予約でいっぱいです。
スナックにおいては、キャバのように売上のための強制は少ないですが、それより人としての付き合いのために出来れば付き合ってあげてもいいんじゃない?という感覚になると思います。
ただ、相性が良くないお客さんなどはちゃんとママやちーママが見てくれてますし、その辺はフォローしてくれます。女の子に代わって断りを入れてくれたりとか。
- キャバ
→売上のための同伴 - ガールズバー
→基本的に自由にどうぞ - スナック
→付き合いですることもある
こんなイメージが多いです。
アフターはキャバクラの方が多いでしょうね。
というのもガールズバーは朝5時ころまでの営業ですので、その後にアフターする客はなかなか変態です(褒めてます)。
接客以外の業務
キャバ嬢はあくまでも接客・接待が仕事です。
ガールズバーやスナックは店の掃除とかゴミ出しとかの雑用も入ってきます。この辺はバーテンダーと同じですね。
もしトイレ掃除とかしたくないわーって人がいたらキャバクラで働きましょう。
ガールズバーとは?キャバ・スナックとの違いまとめ
ガールズバーとキャバクラを行ったり来たりで働いている人もいれば、並行して働いている人もいます。
もし働くなら、いずれも体験入店が出来る店ばかりですので、それぞれ行ってみて自分に合った店を選ぶと良いです。
スナックに関しては、そもそもの名称の理由を考えると意味がわからないですよね。
英語だとsnack bar(スナックバー)というものから来てるらしいですが、日本で独特な印象付けで店の業態が決まっています。
つまり、スナックという名称自体があいまいなものですので、当然スナックだからこうであるという明確なルールは存在しないんですよね。
店ごとのコンセプトの違いもありますし、地域によって常識とされるものが変わるという地域性もかなりあります。
是非、あなたがお住まいの地域で自分の目で確かめてください。